前回まとめ記事で触れた、プログラミンについてです。
プログラミン
プログラミンは子供の最初のプログラミングにとてもいいです。
まとめで書いたいいところといまひとつなところを掘り下げて書いていきます。
いいところ
- キャラや絵が無個性で可愛いので使いやすい。
プログラミンでは、ペンギンとか犬とかのキャラクターが準備されているのですが、これがあんまり個性が強くなくて、でも柔らかいタッチで描いてあってかわいいので、いろんなゲームや物語をプログラミングで作るのに使いやすいんですね。プログラミンは絵は描きやすくはないのですが、絵を描くところから始めなくても、デフォルトで十分始められる素材があります。
音楽や効果音もたくさんあるので、音にも困りません。
- コマンドの絵がわかりやすい。面白い名前がついていて覚えやすい。
オブジェクトを右に動かすコマンドは右向き矢印➡️でミギーン、左向き矢印⬅️はヒダリンとか、ポップな名前がついてます。子供が楽しく覚えるし、わかりやすい名前があると親がサポートするのも楽です。
「こっちに動かしたいんだけど…」「ああここにミギーンを入れればいいんじゃない?」みたいな会話で簡単に教えられるわけです。
- 見本がある。
プログラミンのサイトの中に見本の作品があって、そのコードを見て学べます。この処理どうやってゆんだ?というのも簡単に見れます。
- コミュニティサイトがある。
プログラミン作品ギャラリー 『プログラミンでつくったよ!』を集めるサービス
非公式の作品まとめサイトがあり、たくさんのプログラマーが作品をアップしています。クソゲー(失礼)的なものから、物語的なもの、信じられないくらい高度なゲームまで、いろいろなものがあります。同じ材料でこんなことができるのか、と驚くことしきりです。クソゲーもその発想は面白く、単にレベルデザインができてないだけのもの多数です。
もちろんコードが見れるので、仕組みは全て追うことができます。
いまひとつなところ
- オブジェクト同士がぶつかったら、以外の条件分岐処理ができない。
オブジェクトがぶつかったら◯◯する、という処理は書ける(ブツカッタンというコマンド)のであたり判定のあるゲームは作れるのですが、それ以外の条件分岐はできません。いわゆる単純なif文がありません。
ですので、相手がグーでこっちがパーだったら勝ち、のようなジャンケンゲームや、体力がゼロになったらゲームオーバー、のようなアクションゲームは作りにくいです。厳密にはブツカッタンを使いこなすと出来るのですが、普通の条件分岐に比べて難しい仕組みになってしまいます。
でも導入なので良いと割り切っているのでしょう。ですのでこれは悪い点なくて、ここに不満を感じたら、次の言語に進むタイミングということです。
- 絵を描きなおせないので、いい絵を描くのは難しい。
単純な話、元に戻すというボタンがないというだけの話。でもこれだけで結構描くのが大変なんです。マウスで描くのでよく線がずれる、それで間違えて描いたら消しゴムで消すのですが、マウスなのでそう上手くは消せない。それでうわあと変な絵ができてしまう、と、そういう憤りが出てきます。
あと、図形の中を染めるとか、円を描くとかもできません。とにかくフリーハンド。なのに戻せない…厳しいですね。
- コードを下から上に書く。
信じられないてすねー。下から上に書くコード。最初はものすごく違和感ありました。でも慣れると気にならなくなってきます。
子供はどうなのかな?と思いましたが、子供にとっては初めてのプログラミングなので違和感なんかあるわけもなく、さくさく作っていました。別の言語に行った時の不安はちょっとありましたが、最初に説明しておけばスクラッチにもそこは問題なく行けました。子供は柔軟です。
- 自動保存されないので保存忘れに注意が必要。
子供向けなので、自動保存がよかったかな…。保存しないでパソコン閉じちゃってひどくがっかりしてました。まあのちのちの勉強だと思えばそんなものかという気もします。
というわけで、プログラミンは簡単にかわいくて楽しいものができてオススメ、という話でした。
ではまた!