最近iPhoneやiPadで入力するのに音声入力を使ってみていて、これが思っていた以上に便利だったのでまとめておきます。
音声入力の良い所
音声入力の良い点は以下の3つです。
速い
フリック入力やタイピング入力に比べて入力が速いか、控えめに言って同程度です。
あまりフリックやタイピングの訓練してない人では圧倒的に音声入力が早いです。
タイピング入力のスピード
日本情報処理検定協会で、タイピングスピードに対して段級の認定がありましたので、それを抜粋します。
*1
これを見ると、10分間で100-1500文字が認定スピードとなっています。
分速にすると10-150文字です。
もっと速い人は速いと思います。
フリック入力のスピード
遅いぽい…まあいいや、これを見ると1.67文字/秒ということなので、
だいたい100文字/分ですね。
直近2000人うち1000位のスコアが97となっているので、中央値の人の速さはだいたい120文字/分くらいと思われます。
ただしフリック速度を測ってみようという、フリック好きな人の中での中央値なので、普通の人はもっと遅いと思われます。
音声入力のスピード
音声入力では、ゆっくりめにはっきり話すことで入力の精度が上がります。
話す速度は、ゆっくりめのスピーチと考えると、1分間に300文字程度のようです((人が聴きやすいプレゼン・速度編 | 話し方の学校 | 日本パブリック・スピーキング協会などを参考。
タイピングやフリック入力スピードとの違いは、訓練なしにこのスピードが出せるということです。
ただ、誤入力の修正が含まれていないので、ミスを直すと半分から3割くらいに速さが落ちるんじゃないかな。
だとすると、100~150文字/分です。
予想以上に正確
個人的な感覚ですが、思っていた以上に音声入力の精度は高くなっています。
昔(数年前)は全く使えなかった記憶があるのですが、だいぶ良くなっています。
ただ間違いやすい単語や、短すぎる言葉はうまく入力できないので、そこは手で直す必要があります。
たとえば、以下のようなときにうまくいきません。
- 「重要な点が2点あります」など「点」がつく場合、「点」を「、」と誤変換しやすい傾向がある。
- 文章で音や漢字を判定するので、短すぎる言葉はうまく入力・変換できないことが多い。
構えなくても入力できる
タイピングは最低限、机と椅子がないとうまくできません。
ただ入力したい時、なかなかこの正しい姿勢を取れないこともあります。
音声入力の場合、床に座って机がなくてもいいですし、キーボードなしでiPhoneやiPadで入力することもできます。
この場合、修正するときはスクリーンキーボードを使います。
音声入力の難しいところ
音声入力には、音声入力ならではのやりにくさがあります。
書き言葉を頭の中で作ってから話し始めるのに慣れが必要
私自身、長らくタイピングをやってきたからかもしれませんが、タイプしながら考える癖がついています。
文章の組み立てをどうするか、次にどういう文章にするか、というのは、タイプしながら考えています。
手を動かすことも、頭を働かせるのにいい方向に働いているのかもしれません。
これを音声入力でやろうとすると、どういう文章を入力するかを頭で一旦考えてから発声することになります。
発声は速いので、(話し言葉ではなく)書き言葉を考えながら入力することはできないです。
ですので、音声入力をうまく使えるのは、
- LINEやメッセージなど書き言葉(文章)の組み立てが要らないもの
- 自分用のメモや、本を読んだ時の読書記録など、主に自分が読むためのもの
になっています。
使える範囲が狭いようにも思えますが、メッセージやメモは瞬時に描きたいですし、読書記録は意外に長文を入力する場合があるので、出番は結構あります。
人が近くにいるときは発声しにくい
近くに人がいあると小声にせざるを得ないわけですが、
- 小声だと音声入力の精度が低下する
- 小声でもボソボソという音が周りに聞こえる
というわけで、近くに人がいる状況は音声入力に向きません。
家族くらいなら問題ないですけどね。
万全とはいきませんが、マイクを使うことで、人がいてもある程度入力できるようになります。
純正イヤフォン付属のマイクを使う
iPhoneやiPadを買うと最初についてくる、アップル純正のイヤフォンがマイクにもなっているので、これを使って音声入力できます。
トラックコントロール付きインラインマイク
音声入力に参考になるサイト
iPhoneの音声入力で記号などの入力方法については、以下が参考になります。
iPhone、iPad、iPod touch で音声入力を使う - Apple サポート
かぎかっこ/かぎかっこ閉じる ➔ 「 および 」を挿入
マル ➔ 。を挿入
改行 ➔ 改行を挿入
点 ➔ 、を挿入
びっくりマーク ➔ ! を挿入
こちらはMacのヘルプですが、使えるものも多いです。
Mac でテキストを音声入力する - Apple サポート
アポストロフィー '
(中略)
イコール =
大なり >
小なり <
引く -
かける x
たす +