以前、育休入って1ヶ月くらいで気づいた大変なことに関する記事を書きました。
育休で気づいた大変なこと4つ - かとりぶたとあじさいの、子どもと遊ぶログ
いよいよ復帰が来週に迫る中、3ヶ月間の育休だから気づいたことってあるかなと考えていて、3つ思い至ったので、まとめておきます。
長くなったので、「まとめ」だけ見れば十分にしてあります。
気づいたこと
では、3ヶ月間の育休で気づいたことです。
どれも1ヶ月ではあまり気づいていませんでした。
①家庭の優先度を上げないとうまく回らない
育休も2ヶ月くらいから、自分の中での仕事の優先度が下がっていることに気づきました。
もちろん育休ですから仕事はしていないわけですが、育休に入る前や入って1ヶ月くらいは、この休業期間中に何か仕事で使えることを勉強してやろうというような気概があったんですね。
もちろん育児のための休業なので、あんまりできないかもという予想もあって、大それた目標は立てませんでした。
しかし、なかなか勉強できないんですね。
理由は2つかなと思います。
1.使える時間が細切れかつ読めないことがストレスになる
赤ちゃんは寝たり起きたりで、彼彼女が寝ているときは何かできるような気もするのですが、そういう細切れの、しかもエンドのわからない自由時間をうまく使うのは非常に難しい。
確かに、いつでも勉強できるように準備することはできます。
赤ちゃんが寝入った時に勉強を開始することもできなくはない。
でも、赤ちゃんが起きてふいに勉強の時間が途切れたり、そもそも「赤ちゃんが寝たら勉強するぞ」という思いを持って育児をしたりするのは、結構なストレスがかかるんですね。
それはやってみて初めて気づきました。
勉強できなくはない。
しかし、勉強できる環境を作って維持するにはストレスが伴う。
そこで思うんですね、
「あれ、勉強のためにストレスを抱えるって何なんだ?育児のための休みなのに?」
と。
勉強するためにストレスを溜めたら本末転倒です。
子供3人の世話をするだけでもがっつりストレス溜まるのですから。
ストレス溜めたら子供に無用な怒りをぶつけてしまいます。
2. 0歳児&その兄たちの育児を万全にやるのは大変
簡単な話、子供たちの世話だけで大変だったんです。
慣れてないと。
勉強とか、他のことに気を割く余裕はなかったということなんですな。
特に育児のマネジメントです。
以下、「育児マネジメント」と呼びます。
育児マネジメントとは、以下のようなものです。
- 小学校や保育園のスケジュール管理
- 小学校や保育園の持ち物の把握、準備
- 洋服の購入や整理
- 子供の観察(体調、爪、怪我、虫歯など)と、そこからのプランとアクション
- 子供の書類の把握と記入
- 子供の習い事の意向の把握、行けない場合のスケジューリング
いわゆるわかりやすい作業(洗濯、掃除、料理)だけを考えると、それをやっていない時間は確かにあるのですが、これらの育児マネジメントが大変でした。
大変というか、まだまだ妻に頼っている部分で、できてないことも多いです。
そして、この育児マネジメントは、育児の優先度を十分に上げておかないとそもそもタスクに気づけないのです、私の場合は。
私が今までやっていなかったからということではあるのですが、育児マネジメント的タスクに気づけないというのは、育休でしばらくしてわかった部分でした。
育休を取っているのが私なのに、育児マネジメントの多くはまだ妻が持っているではないか、と。
なるべくマネジメントも私がやるようにしています、が、これは急にできないのでだんだんです。
②育児には結果責任がある
今までは、なんとなく「サポートしてやれば子供は勝手に育つ」と思っていたんですね。
サポートというのはいろいろあります。
衣食住から、保育園の送迎、小学校の対応とかですね。
しかし、育児マネジメントを持つようになって、「育児には結果責任がある」ということに気づきました。
スケジュールや持ち物が把握できてなかったら用事をすっぽかしたり持っていくべきものを忘れたりします。
それはまだ取り返しやすいのでよいのですが、例えば以下のようなものはその子の将来に関わってきます。
- どの習い事を取るか、捨てるか
- 歯や目の健康管理
- 偏食
- 写真撮影の服装
- 塾に行かせるか、どの塾に何の科目で行かせるか
やる習い事によって、身につく知識や身体能力が変わってきます。
歯や目は将来までずっと使っていかなきゃならない。
偏食を後から直すのは大変でしょう。
というかたぶん直さないので、食べられない食事が大半になったら困ります。
外食も選びますし、まともに食事を作ってもらえなくなるでしょう。
誰しも好き嫌いはありますが、偏食が重いと問題です。
写真撮影の服装は、子の将来というほどではないですが、これを見て今後何年も過ごすかもという意味では長い期間の幸福感に影響するものです。
塾については言わずもがなですね。
子供の学力は将来の収入に大きく影響します。
まだいちたろうも小1なのでこの悩みは今のところないですが、今後悩むことになるでしょう。
育児マネジメントを避けるということは、こういう「結果責任のある育児」を避けてきたということです。
「結果責任のない」タスクは、仕事でも同じですが、気楽なんです。
たいして考えなくても済むし、決断することがないか少ない。
いわゆるウィルパワーや集中力を使わないんです。
結果責任のある育児をやるようになると、育児の緊張感と疲労度は上がります。
(妻に言わせたらまだまだですけれど…)
①②の結果として価値観が変わってくる!
家庭の優先度を上げ、育児に結果責任が伴うと認識して生活する結果として、価値観がちょっと変わってきます。
今までは、「仕事で成果をしっかり出す→子供をうまく育てる」という順番だったのが、「子供たちをうまく育てる、この子たちと楽しく過ごす」という考えが第一優先に持ち上がってくるんですな。
家庭や子供の存在が圧倒的に大きくなる。
もちろん仕事をしてないからという要素は大きいので、仕事を始めたらまた仕事の比重は上がってくるでしょう。
でも、女性は産前産後に必ず一度この経験をしているから、仕事に対する考え方が(一般的な、育児を担当していない)男性と少し違っているのかもしれないと思いました。
③子供を保育園に預けるのは寂しい…
3ヶ月も毎日24時間さんたろうと一緒だったので、保育園に預ける日が近づくにつれて、「あー寂しーなー」という気持ちがでてきました。
仕事してると、子供を保育園に預けるからといってそういう気持ちは皆無です。
当たり前ですけどね、子供が家にいようが保育園にいようが、自分が子供と接する時間は朝と夜だけですから変わりません。
でも、今まで家で育児をしていた者からしたら大違いです。
今までずっと一緒にいたのに、保育園に預けたら1日数時間しか顔合わせないじゃないの。
これは寂しい。
今までは、子供を保育園に預けるときに妻が寂しがっていたのを見て、「今さら感傷に浸っとるのか」なんて思っていたのですが、そりゃ感傷にも浸りたいでしょう。
寂しいですもの。
書いたように、育休期間中は仕事をしている時よりはるかに家庭の優先度が上がっているので、がっつり仕事をしている人からはその寂しさが想像できないんですよ。
だってその2人(夫婦)は価値観の違う人たちだから。
今回その価値観が変わってくることを体感できた、とてもいい経験だったと思います。
本当に寂しいんだね~。
まとめと、後悔の念
3ヶ月育休を取ってわかったことは、「育児者に訪れる価値観の変化」だ!
- 育児マネジメントまでやらないと家庭がうまく回らない
- 育児の中には結果責任が伴うものがあり、育児マネジメントの多くがそれに当てはまる
- 専任育児者が子供と離れるのはまじで寂しい
最後に
あー1歳復帰にしてもう1年くらい取ればよかったなぁ!
以上!