かとりぶたとあじさいの、子どもと遊ぶログ

かとりぶたとあじさい夫婦による、男子3兄弟育児での体験や、考えたことのブログ。

子供の食後の歯みがきはいつする(させる)のがよい?


子供の食後やジュース後の歯みがきについて。

コーラ(酸性炭酸飲料)の後のブラッシングは歯にダメージ?

歯について調べていたら、こんな論文を発見。
酸性ソフトドリンクに曝した後のヒト歯象牙質に対するブラッシング時間効果の走査電子顕微鏡研究 | 文献情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター
酸性清涼飲料に曝露後のヒト象牙質摩耗に対するブラッシングの潜在的影響 | 文献情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター
アブストラクトしか見れなかったが、コーラのような酸性の炭酸飲料を飲んだ直後に歯を磨くと、歯が磨耗するということらしい。

象牙質面の研磨と侵食を抑えるためには,歯磨きはコーラを飲んでから少なくとも1時間後にすべきであることを示した。ブラッシングの開始時間が60分後,120分後でも顕著な相違は見られなかった。
(太字かとりぶた)

コーラ飲料による曝露直後からのブラッシングは,最も大きく不可逆的な象牙質損失をもたらした。これに対して,60分あるいは120分後からのブラッシングは,不可逆的な象牙質喪失が最小限であった。ブラッシング時間は不可逆的な象牙質喪失に影響を及ぼさなかった。ブラッシングは,コーラ飲料摂取から最低でも60分後に実施するのが望ましい。
(太字かとりぶた)

食後は歯を磨きましょうという提言もある

一方で、食後はなるべくはやく歯磨きをしましょうという提言もある。

小児における歯みがきの目的は歯垢の除去、すなわち酸を産生する細菌を取り除くとともにその原料となる糖質を取り除くことです。歯みがきをしないままでいると、歯垢中の細菌によって糖質が分解され酸が産生されて、歯が溶けだす脱灰が始まります。このように、歯垢中の細菌がつくる酸が歯を脱灰してできるむし歯と、酸性の飲食物が直接歯を溶かす酸蝕症とは成り立ちが違うものなのです。

結論としては、通常の食事の時は早めに歯みがきをして歯垢とその中の細菌を取り除いて脱灰を防ぐことの方が重要です。
食後の歯みがきについて|日本小児歯科学会

「酸蝕症」とは、酸の作用によって脱灰(歯のエナメル質などからリン酸カルシウムの結晶が溶出)される現象。
コーラはpHが2.2(他の炭酸飲料もそれくらいかと)と低く、それによって酸蝕症が起こるということらしい。

ただ、一般的な食事では酸蝕症は起こらず、よって食後なるべくはやく歯磨きをするのがよいとのこと。

ちょっと混乱してきた。

もう少し調べてみる。

すでに議論されてた

調べてみると、すでに議論されていた。
ここでは、食後30分間ということで話題になっている。

「食後30分間、ブラッシングを避ける」は正確性に欠ける表現であり、「酸性飲食物摂取直後のブラッシングは避ける」、すなわち、酸性飲食物の摂取によって生ずる酸蝕症に限定して適応される…(後略)
(太字かとりぶた)
http://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/file/meet/meet62_meeting4.pdf

酸性飲食物を取ったあとはブラッシングは避けてね、でも一般的な食事では問題ないから早めにブラッシングしましょう、という内容。

結論

ということで、今までの話を整理すると、以下のようなところに落ち着きそう。

  • 食後は速やかに歯を磨くのがよい
  • 炭酸飲料、ジュースを飲んだ場合は、1時間程度は歯を磨かない



…じゃあ食事でジュースを飲んだ場合はどうするんだ、という話が出てくる。
自分の子に当てはめながら考えてみよう。

我が家にあてはめると

あんまり飲まないけど、マクドナルドなどでハンバーガー食べるとなると、そこでは炭酸飲料(コーラとか)や酸性のソフトドリンク(ぶどうジュースとか)を飲んでいる。
多いのは昼食だ。

昼食

でも実際のところ、そもそもあまり昼食後には歯を磨けていない(特に外食の場合)ので、考えるだけムダであった。
外食して、その後速やかに歯を磨くというのはそうそうできない。

夕食

夕食で炭酸飲料飲んだらどうするかというのはあるけれど、夕食にコーラやジュースはめったに飲まない。
外食なら飲むことはあるけれど、これも外食して1時間以内に歯は磨かない。

朝食

朝食ではあるかもね、炭酸飲料とかジュースを飲んで、そのあとすぐ歯を磨く…
このケースはちょっと注意した方がいいかもしれない。
とはいえ、朝食でもやっぱり家では炭酸飲料飲まないし、ジュースもあまり飲まない。
外食ではそんなにすぐ磨かない。

結局のところ

ジュースを飲むのは外食の場合が多いので、そもそもすぐに歯を磨かない
ので、食事からブラッシングまでの時間を気にする必要がないのであった。